衝撃!賃貸物件「LGBT不可」!?

ARTICLE

公開日:2024/10/15


世界のLGBTQに関する情勢とイベントについて

 

いつも弊社のコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。LGBTQの理解が広がることを目指し、より多様性を尊重した情報発信に努めております。不動産業界においても、多様なライフスタイルに対応できる住まいの提案が求められており、私たちもその一助となれるよう努力を続けてまいります。今後とも、皆様に有益な情報をお届けできるよう精進いたしますので、引き続きご愛読いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。


.....................................................................................................................


1.   LAKIA不動産へご来店いただいたお客様の事例

 

先日、弊社に同性カップルのお客様がご来店されました。お二人のライフスタイルに合わせた住まいを提案するため、物件の希望条件を丁寧にヒアリングし、理想に近い賃貸物件をご案内しました。

別の不動産会社を訪れた際、「隠して入居するなら他にも選べる」といった提案を受け、自分たちの生活や価値観を大切にしたいという思いがあったため、そのような対応に戸惑いを覚え退店されたとのこと。

エリアや間取り、周辺環境などもご満足いただき、スムーズに契約手続きを進めることができました。これから新しい生活が快適なものとなるよう、末永くサポートさせていただきたいと思います。素敵なご縁をいただき、誠に感謝しております。

 

.....................................................................................................................


2.LGBTQイベント情報


 

・レインボーフェスタ開催

レインボーフェスタは、関西最大級のイベントであり、セクシュアリティALLY(支援者)、そして地域の皆さまが一緒に多様性を祝う場となっております。今年度の開催日は1027日(日)で、レインボーパレードが予定されており、多くの方々が参加されます。このパレードは、LGBTQ+コミュニティの権利や平等を訴える重要なイベントとして、年々注目を集めております。今年は、LAKIA不動産もこの意義深いパレードに参加し、共に多様性を尊重し、支援の意志を示してまいります。皆さまもぜひお越しください。

 

IGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)世界総会開催

20241023日から26にかけて、大阪で「IGLTA(国際LGBTQ+旅行協会)世界総会」が開催されます!IGLTAは、LGBTQ+コミュニティに対する理解と支援を促進し、観光業界における多様性と包容力を強化する国際的な組織です。今回の大阪大会では、世界中の観光業界のリーダーや専門家が一堂に会し、LGBTQ+フレンドリーな旅行に関する最新の動向やベストプラクティスが共有されます。

大会の見どころとして、セミナーやパネルディスカッションを通じて多様な視点が交わされることが挙げられます。LGBTQ+観光市場の発展や、新たなビジネスチャンスを探るための貴重な情報を得ることができ、業界の未来についての議論も深まることでしょう。また、大阪という多様な文化が交差する都市での開催も特別です。大阪ならではの魅力やホスピタリティが、訪れる参加者にとって印象的な体験を提供することは間違いありません。

 

この世界総会を心待ちにしている人はたくさんいらっしゃいます。LGBTQ+フレンドリーな観光業界がさらに進化し、世界中の人々がより自由に安心して旅を楽しめる未来に向けて、大阪大会が大きな一歩となることを期待しています。

 

.....................................................................................................................


3.世界のLGBTQ関連ニュース


 

・下着メーカー「ワコール」が新指針を発表

 

ワコール(京都市)は、性のあり方の有無にかかわらず、すべてのお客様が安心して利用できる売り場づくりを目指し、従業員向けの接客指針を手引としてまとめ、公開しました。接客現場では、LGBTQ(性的少数者)障がいを持つお客様の困りごとに、見た目だけでは気付けないことが多いとされ、担当者は「思い込みを減らし、柔軟な対応を心がけたい」と述べています。

これまで、主に女性向けの下着売り場では、見た目や会話で女性と判断されたお客様に試着を案内してきましたが、トランスジェンダーやクロスドレッサーのお客様への対応が課題でした。今回の手引では、性別にとらわれない言葉の選び方や試着室の案内方法を解説し、障がい者や高齢者への具体的な配慮も紹介しています。さらに、オンラインでの買い物をしやすくする工夫や、従業員の人権を守るカスタマーハラスメント対策も含まれています。

 

〇この記事を見て、ワコールの取り組みはすべてのお客様が安心して買い物できる環境づくりを目指すもので、非常に意義深いです。LGBTQの方々への配慮を徹底し、具体的な対応策を示した手引は、現場での柔軟な対応を促進します。試着室や言葉遣いの配慮、オンラインショッピングでの利便性向上、従業員の人権保護にも配慮している点は、時代に合った取り組みとして高く評価されるべきだと思いました!


・アメリカの高校生の3.3%トランスジェンダーと自認

 

アメリカの疾病対策センター(CDC)は、2023年に実施した調査で、アメリカの高校生のうち3.3が自分をトランスジェンダーであると自認しているという結果を公表しました。また、2.2の高校生が、自分がトランスジェンダーかどうか分からないと答えています。この調査は全米の高校生を対象に行われました。

CDCは、トランスジェンダーと自認する高校生は、体の性別と心の性別が一致する高校生と比較して、悲しみを抱える割合が高いとされています。このため、トランスジェンダーの青少年に対して、より一層のケアと支援が必要であると強調しています。トランスジェンダーの若者が直面する課題は、特に精神的な健康面で深刻であり、家族や学校、地域社会が協力して支援することが重要だと指摘されています。

 

〇この調査結果は、トランスジェンダーの若者が直面している深刻な課題を浮き彫りにしており、特に精神的な健康面でのサポートが急務であることがわかります。トランスジェンダーの高校生が孤立しやすい状況は、社会全体での理解と支援が不足している証拠です。家族や学校、地域社会が協力して、こうした若者が安心して自己表現できる環境を整えることが、彼らの未来にとって非常に重要だと感じます。

 

・賃貸物件『LGBT不可』?

 

福岡市内の不動産会社が賃貸物件の入居者募集条件に「LGBT不可」と記載したケースが複数確認されました。これに対し、記載した会社は「不適切であった」とコメントを発表しています。107日、RKBラジオ『田畑竜介Grooooow Up』に出演した法学者の谷口真由美さんは、LGBTや少数者への差別に関して、「隣にいる人のことを理解するのは、誰に対しても当然のこと」と訴えました。

この件は、30代の男性が同性のパートナーとの同居を考え、訪れた不動産会社で「LGBT不可」と記載された資料を目にし、ショックを受けたというものです。彼は「当事者の目に触れたらどう感じるか、考えて欲しかった」と述べています。不動産会社はこの事実を認め、「不適切であり、誤解を招く内容だった」と謝罪しました。

「ペット不可」と同じような項目に「LGBT不可」と並んで記載されていたことで、特に大きな衝撃を与えたとされています。

 

〇この件は非常に残念であり、社会の多様性を理解する重要性を再認識させられます。「LGBT不可」という記載は、当事者に大きな傷を与える行為です。不動産会社が誤りを認めたことは一歩前進ですが、こうした問題が再発しないよう、企業や社会全体でLGBTQ+への理解を深める努力が必要だと思いました。

 

・トランスジェンダー男性だけのサッカーチームが誕生しました!



 

トランスジェンダー男性だけで構成されたサッカーチーム「フェニックスFC」が、スペイン北部カタルーニャの地域リーグでデビューしました。欧州でトランスジェンダーのみのチームが公式リーグに参加するのは初めてです。チーム名は「再生」を象徴する不死鳥が由来で、創設者のヒューゴ・マルティネスさん(24歳)は、性別適合に伴い女子チームから退団を強いられた経験を持ちます。

チームのキャプテンであるルーク・イバニェスさん(19歳)は、シスジェンダー男性とプレーすることに恐怖を感じ、フェニックスFCへの参加を決意しました。2023年には、スペインでトランスジェンダーの権利を保障する法律が可決されましたが、社会的な不寛容は残っています。

フェニックスFCはデビュー戦で019と敗れましたが、イバニェスさんは「チームはスコア以上に、家族や安全な場所である」と強調しています。

 

〇フェニックスFCのデビューは、トランスジェンダー男性の権利と存在を広く認知させる重要な一歩です。公式リーグでの参加は、スポーツ界における多様性の象徴であり、社会的な不寛容を克服するための挑戦でもあります。敗北にもかかわらず、チームが「家族」としての絆を強調する姿勢は、真の勝利と言えるでしょう。彼らの勇気と決意が、より多くの理解と受容を生むことを期待します。


.....................................................................................................................

 

4.まとめ

 

 

レインボーフェスタ2024の開催は、多様性を祝う重要な機会であり、LGBTQ+コミュニティの権利を訴える場として意義深いと思いました!また、ワコールの新指針は、すべてのお客様が安心して利用できる環境を目指すもので、特にトランスジェンダーへの配慮が評価されます。アメリカの高校生の調査結果や福岡の不動産会社の問題も、社会の理解がまだ不十分であることを示しています。ですが、フェニックスFCのデビューはトランスジェンダー男性の存在を広く認知させる一歩であり、彼らの勇気がさらなる理解と受容を促進することを期待します!



 

 

株式会社LAKIAエステート

LAKIA不動産阿波座店

TEL06-6444-3510

FAX06-6444-3511