LGBTフレンドリーな賃貸物件の探し方と安全&快適な住まい選びのポイント

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公開日:2025/04/11

近年、LGBTの人々に対する理解や支援が進みつつある一方で、賃貸物件探しにおいては、依然として多くの課題が残っています。LGBTであることを理由に入居を断られたり、周囲との関係に悩まされたりするケースも少なくありません。安心して暮らせる住まいを見つけるためには、LGBTフレンドリーな賃貸物件の探し方を知っておくことが非常に重要です。本記事では、LGBTの方が安全かつ快適に暮らせる物件を探すためのポイントや、具体的な探し方について詳しくご紹介します。




1. LGBTフレンドリーな賃貸物件とは?

まず、「LGBTフレンドリーな賃貸物件」とは、LGBTの入居者に対して差別的な対応をせず、誰もが平等に住むことができるよう配慮された物件を指します。同性カップルの同居を歓迎していたり、トランスジェンダーの人が安心して住めるようにサポート体制が整っていたりする物件が含まれます。


2. LGBTフレンドリーな物件の探し方

LGBTフレンドリーな物件の探し方にはいくつかのアプローチがあります。以下の方法を組み合わせることで、より自分に合った賃貸物件を見つけることが可能です。


(1) 専門の不動産会社を利用する

LGBTの人々を対象としたサービスを提供している不動産会社があります。そうした会社では、LGBTの事情に理解のある大家さんと提携していたり、過去の入居実績から安心して住める物件を紹介してくれたりします。LGBTフレンドリーな物件探しにおいて、こうした専門の不動産会社を活用することは非常に効果的な探し方の一つです。


(2) LGBT向け物件情報サイトをチェック

最近では、LGBTの方に向けた賃貸物件を紹介するウェブサイトも増えています。物件情報に加えて、実際の入居者のレビューや周辺環境の雰囲気なども掲載されている場合があり、安心材料になります。物件の探し方として、ネット検索で「LGBT 物件 探し方」などのキーワードを使えば、こうしたサイトにたどり着くことができます。


(3) コミュニティやSNSの活用

LGBTコミュニティ内での情報交換も、有効な物件探しの手段です。SNSや掲示板、LGBT関連のイベントでつながった人から、実際に住んでいる地域や物件の情報を得ることができるかもしれません。リアルな声は、一般的な物件情報よりも信頼度が高いことがあります。


3. 安全で快適な物件選びのチェックポイント

物件の探し方に加えて、安全で快適に暮らすためには、物件選びの際のチェックポイントも押さえておく必要があります。


(1) 契約時に確認すべきこと

同性カップルの場合、契約名義や連名の可否を事前に確認しておくことが重要です。また、管理会社や大家さんがLGBTに理解を示しているかどうかも、契約前に直接確認できれば理想的です。


(2) 物件の立地と周辺環境

物件の立地も、LGBTの方にとって重要なポイントです。LGBTに寛容な地域や、LGBTコミュニティが多く住むエリアでは、精神的にも安心して暮らすことができます。駅からの距離や夜道の安全性なども含めて、快適な生活が送れる環境かどうかをチェックしましょう。


(3) プライバシーの確保

トランスジェンダーの方やノンバイナリーの方などは、特にプライバシーの確保が重要です。防音性の高い物件や、隣人との距離感が保たれた造りの物件など、安心して暮らせる空間づくりが可能な物件を選びましょう。


4. 最後に:自分らしい暮らしを実現するために

LGBTであることを理由に住まいの選択肢が制限されるのは、本来あってはならないことです。しかし現実として、LGBTの人々が賃貸物件を探す際には、一般の人以上に配慮すべきポイントが多いのも事実です。だからこそ、LGBTフレンドリーな物件の探し方をしっかりと知り、安心して暮らせる住まいを手に入れることがとても大切です。


住まいは、人生の土台ともいえる大切な場所。LGBTの方々が自分らしく、安心して暮らせる社会を築いていくためにも、まずは自分に合った物件の探し方からはじめてみましょう。


◾︎まとめ◾︎

LGBTQフレンドリーな賃貸物件を探す際は、LGBTQ対応の不動産会社や支援団体と連携し、パートナーシップ証明に対応する物件を優先しましょう。物件情報に記載がなくても、事前に大家や管理会社へ確認を。住民の雰囲気や地域の多様性も重要です。プライバシーが守られ、防音やセキュリティがしっかりした住まいを選ぶことで、安心で快適な生活が実現します。理解ある環境で自分らしく暮らせる場所を見つけましょう。


◾︎タイで同性婚を認める法律施行◾︎

2025年1月23日、タイで「結婚平等法」が施行され、同性カップルに異性間の結婚と同等の法的権利が認められました。これにより、養子縁組、相続、医療同意などの権利が保障されます。施行初日には、著名な俳優カップルを含む多数のカップルが婚姻届を提出し、全国各地で祝賀イベントが開催されました。タイは東南アジアで初めて同性婚を合法化した国となり、アジアでは台湾、ネパールに続く3例目です。  


◾︎同性婚を巡る司法判断の進展◾︎

2024年12月、福岡高等裁判所は、同性婚を認めない現行の民法および戸籍法の規定が、憲法13条の「幸福追求権」および14条の「法の下の平等」に違反すると判断しました。この判決は、同性婚を認めない現行法が憲法違反であると明確に示したものであり、同性婚合法化に向けた大きな一歩とされています。ただし、国家賠償請求については認められませんでした。この判決は、同性婚を巡る司法判断の進展として注目されています。  


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